小林幸子さんの紅白の演出で泣いた件
今年の紅白は面白かったですね。
僕はいつもガキ使を見て「今年もくだらないなぁ」と笑いながら年越しをするのですが、今年はあの小林幸子さんが復活する+選曲がまさかのニコニコ発の大ヒット曲である「千本桜」だったため、珍しく紅白の映像を流しながら仕事をしていました。
小林幸子さんと言えば、最近は事務所とのトラブルで芸能界から干されかけていて紅白への出場およびテレビへの出演がめっきりなくなっていました。
ただ、そのような状況下でも「ニコニコ動画」という全く新しいカルチャーを自身の歌手活動に取り入れて、ここ2、3年のうちにネット界で見事大成功していました。
なんと、あのコミケにも出没してボカロカバー曲を収めたご自身のCDを手売りで販売していたようです。
まさか、あの小林幸子さんがコミケとは・・・・。
僕は高校生のぐらいの頃からニコ厨でして、歌ってみたの元祖のティッシュ動画や「おっくせんまん」なんかが大流行していた頃も興奮して動画を見ていました。
中村イネさんなんかも凄かったですね(不倫騒動のあとどうなったんだろう)。
実は僕はニコニコ動画の「演奏してみたシリーズ」に感化されてベースを始め、高校で軽音楽を本格的にやるという人生になったので、ニコニコ動画、特にニコニコ動画の音楽系の投稿者には感謝感激なのです。
そのような僕の大好きなコミュニティーの中で、日本の演歌界の大物である小林幸子さんが、今まで自分がやってきたこととは全く次元の違う世界でキラキラと活躍する姿、そして、それが最終的に日本の心とも言える「紅白歌合戦」で一つの新たなカルチャーとして披露される姿に僕はかなり感動してしまいした。
やっぱり、大人、特にご年配の方って若者が作り上げる新しい文化をなかなか受け入れてくれないじゃないですか。
自分が今まで経験してきた世界だけで、生ぬるーく生きていくのが今の日本の大人(高齢者)なんですよ。
そんな大人のイメージを払拭してくれたのが今回の小林幸子さんのステージでした。
コメントがバァァァとバックスクリーンに流れる映像には感動
ニコニコと紅白がコラボするというニュースを聞いた時は
「ああ、紅白にコメントが連動して流れるのだな」
と確信していたのですが、一体どの程度流れるのかが疑問でした。
あまりおおっぴらにコメントを流すと、ちょっと放送NG的なコメントも流れてしまいますし。
実際のところ、ニコニコのコメントは最初はセットの羽の上にお飾り程度にコメントが流れていて
「ああ、やはりネットのコメントはこうやって飾り程度に流すのか。何がネットとテレビの融合だ。結局ネットはお飾りじゃないか」
とふてくされていたんですが、最後にはコメントが真ん中に集まって、爆発して、桜吹雪が乱れて、そしてバックスクリーンにニコニコ動画の映像を彷彿とさせるようなスタイルでコメントが流れて、この瞬間、鳥肌が立ってしまって少し泣いてしまいました。
(詳しくはYoutubeやニコニコで動画を探してみてください。違法アップロードなのでここには載せられないのが残念です)
あの感動はもうしばらくは味わえないでしょうね。
小林幸子さんの心意気にも感動
小林幸子さんはネット、特にニコニコ動画にとても感謝しているようです。
というのも、自分が芸能界で低迷していた時に、ニコニコ動画で再起し、そして今もニコニコ動画を自分の活躍の場としているからです。
その感謝が伝わって来るような話がアメーバニュースで紹介されていまいした。
niconicoでは、「NHK紅白歌合戦」と初めてコラボし、小林幸子の歌唱時にniconicoを象徴するコメント弾幕をセットの一部として流すという史上初の試みを実施。小林の豪華絢爛な衣装に見事コメントが映し出され、さらにNHKのテレビ画面にコメントが流れるという歴史的な奇跡を実現させた。
興奮さめやらぬまま小林はNHKホールを後にして、19時から配信していたニコ生「第66回NHK紅白歌合戦 応援裏実況」の番組に降臨すべく、六本木ニコファーレへ車を走らせた。
紅白が終了してからわずか30分後に小林が到着すると、MCの松嶋初音、元NHKでもある中倉隆道らが熱烈なテンションで出迎えた。興奮気味の松嶋が「紅白終わってからいろいろ挨拶などあるんじゃないんですか?」と心配すると、「そういうのは前の段階で済ませておいて、終わったら何しろここに来たかったんです」と話した。コメントも「8888888」と感激の拍手が。松嶋が「幸子さんが、888888でやらなきゃいけないことがあると思うんですが…」と申し訳なさそうに切り出すと「ギャグ?うそうそ歌ですよね!何歌えばいい?」と問うと、松嶋がなんと『おもいで酒』をリクエスト。「千本桜は?」と確認すると、「いや、あの1曲歌っていただいたら、我々がアンコールすることになるので、自動的に2曲というシステムで」という松嶋に笑顔で快諾した。小林はニコ生MC・出演者陣わずか7人の前で熱唱。「さっき(NHKホール)は4000人だったのに」とその格差に笑いを抑えきれないようだった。
歌唱後松嶋は号泣、小林も「ここ(ニコファーレ)でカウントダウンライブをさせてもらったのが原点。niconicoを通じて、たくさんの人たちに応援していただいて、紅白復帰ももちろんたいへん嬉しいんですけど、今日こうやって紅白終わってからニコファーレの舞台に立てたことがもっと嬉しいんです。みんながいろんな意味で助けてくれたんですもの。ありがとう」と感慨深げに語った。
紅白をただひたすら観て実況する番組ながら、小林幸子効果は絶大で、来場者37万、29万コメントという異例の大盛況だった。
番組終了後、報道陣の質問に答え「反響はすごかったです。堺雅人さんや香取慎吾さんから”幸子さんすごいですね!”って言っていただいて、(紅組勝利について、白組司会の)井ノ原さんには”幸子さんは紅でも白でもないですけど、ほとんど紅だもんなあ”と言われました」と笑った。前日リハで不具合だった衣装セットに関しては「固定されて後ろが全く見えないんで、これから家に帰ってじっくり観るのですが、コメントが一旦集約されて、爆発して大画面にという演出でメガ幸子からネオ幸子へと進化したというイメージなんですよ」と語った。
もう、感動しすぎて震えが止まらないようなエピソードですね。
あの、大成功の舞台のあとすぐに車で駆けつけて六本木の会場へ向かったんですよ。
そんなこと、大御所がやると思いますか><
決してニコニコ動画を踏み台として見ているのではなく、自分の一つの活動場所としてしっかりと感謝している気持ちが伝わってきてジーンときます。
どこかのバンドはニコニコで売れて、メジャーデビューしたらニコニコはポイッと捨てていたので、いかに小林幸子さんが誠実かわかります。
コミケの時も対応が良かった=神認定?
やっぱり、小林幸子さんはエンターテイナーとして長らく活躍していたため、ファンに対しての対応はとてもしっかりとしているようです。
コミケに参加した時も対応がかなり良かったようで、コミケの常連からは「神」として認定されてさらにファンが増えたようです。
以下、引用です。
8月15日からスタートしている夏の祭典、コミックマーケット86において、8月17日でいよいよ最終日となりましたが、この日はなんと、演歌界の大御所、小林幸子さんが登場すると言うことで話題になっていました。
そしてその姿はあまりに神々しく、ひとつの伝説を作りそうであると注目を浴びており、小林幸子さんのコミケ内での対応や仕草が賞讃されています。
オタク界隈では、そのド派手な衣装から「ラスボス(ゲームの最後の的として相応しい格好をしている事から)」と言われており、本人もそれに乗じた形での参加となりましたが、やはりエンターテイメントの世界を50年に渡って引っ張ってきた方と言う事もあり、ファンサービスは一線を画すものでもあったようです。
まず話題になった事を挙げると、
- 大御所にも関わらず、VIP入場口ではなく、一般入場口へ移動
- 荷物は付き人でなく、小林幸子さん自身が搬入
- 自席の周辺サークルへ自ら挨拶回り
- 販売も自らが担当し、終始笑顔で握手などにも全て応じる
- 完売後も自ら列にまで足を運び、一人一人と握手に応じる
と言ったもので、演歌界では大御所であっても、コミケの世界では新人。
マナーを守り、場の鉄則をしっかりと守っている行動に神対応であると一瞬のうちに評判となりました。そしてあっという間に商品は完売し、熱気に包まれる会場内、強烈な暑さで体力を消耗するような現場でも「全然大丈夫」と、余裕の笑顔。
これがラスボスたる所以と、ひとつの伝説を作り上げてしまったようです。
なんだか、大御所なのに偉そうにしていない態度、そして今回の紅白のような常に新しいことに挑戦している小林幸子さんにもう脱帽です。
これからの小林幸子さんはどうなっていくんでしょうかね。
これからもニコニコ動画を主戦場として活動するとの記事があったので、さらなるボカロ曲のカバー、そしてニコニコ超会議の出演は間違いないでしょう。
是非とも、Youtubeなんかに引き抜かられないようにしてもらいたいのです。