リスニングとヒアリングの違い
リスニングとヒアリングの違いとはなんでしょうか。
この二つの語はよく混同されますが、本質的な意味は変わっていきます。
リスニングとは英語の「listen」の意味からわかるように「注意して聞く」という意味を持っています。
従って、普段私たちが口にする「英語を聞き取って理解する」という意味の「聴く」は「リスニング」になります。
ではヒアリングとは何でしょう。
こちらも、もともとの単語の意味からわかります。
英語の「hear」は自然に音声が耳に入ってきている状態を指し、「listen」のように能動的な意味合いは含んでいません。
「I hear her scream down the street (道の先で彼女の悲鳴を聞いた)」
などの、注意して聞かないけれど、聞こえてきちゃった時には「hear」を使う方がベターです。
また、このような意味合いから「hearingテスト」には聴力検査の意があります。
しかしながら、近年この二つの言葉の区別は曖昧になってきました。
リスニングテストをヒアリングテストとい呼ぶ人もいます。
ですからリスニング、ヒアリングとも「英語を聞いて理解する」という意味では同義語なのでしょう。