モンペリエ大学医学部の人体解剖博物館に行ってみた
僕は今旅行で南フランスのモンペリエという所に来ていますが、モンペリエで有名な観光スポットの一つにモンペリエ大学の医学部があるでしょう。
モンペリエ大学の医学部はヨーロッパ最古の医学部として知られており、数々の著名な医学者を排出しました。
かの有名なノストラダムスが卒業した大学でも知られていますね。
人類滅亡の予言の時は、僕は中学生で、とってもビビっていた記憶があります。
モンペリエ大学医学部は毎年9月に一般向けに施設を解放しており、この時期ならば誰でも無料で医学部キャンパスを見学することができます。
特に、普段は非公開になっている解剖標本の展覧室が一番の見所です。
僕も丁度この解剖展の時期と重なっていた為、訪ねてみました。
今日はその時の様子をお伝え致します。
モンペリエ大学医学部の歴史
ここで少しだけモンペリエ大学医学部の歴史を紹介しましょう。
wikipediaによるとこのように紹介されています。
モンペリエ大学で最も名高いのが医学部である。この前身はスペインの医学校で学んだユダヤ人たちによって形成されたと推測されている。モンペリエの領主ギレムの政策のおかげで、免状を持った医師であればその学校で講ずる事ができた。また、教員に定員はなく、多様な講義が可能であった。1220年にはローマ教皇ホノリウス3世の特使コンラート・フォン・ウルラッハ枢機卿 (Cardinal Conrad von Urach) によって法認が与えられ、1240年にはマグロンの司教の指揮下でさらに広い分野での承認が与えられた。ただし、こうした監督下にあっても事実上かなりの自治を謳歌していた。
モンペリエ大学は第1,2,3大学に分かれており,近隣の大学も含めると総学生数は約5万人にも上ります。中でも第一大学に分類される医学部は現在フランスの5大医学部のひとつに数えられ,フランスの優秀な人材が集う大学です。
モンペリエ大学医学部へのアクセス
モンペリエ大学の医学部はモンペリエの中心街であるcomedyから15分程度歩いたところにあります。
大きい通りを歩いて行けば着くので、迷うことはないでしょう。
すぐ近くには、医学部が所有する植物園もあります。
モンペリエ大学医学部解剖展
モンペリエ大学医学部の解剖展の解放時間は午前と午後で2パートに別れていまして、時間ごとに区切って入場させ、総入れ替えをする方式です。
モンペリエ市民だけでなく、世界各地の旅行者からもかなりの人気を誇っていますので、ものすごく混みます。
バカみたいに混みます。
僕は1時間待ってようやく入場することができました。
人間の臓器を見るために一時間待つという経験はなかなか味わうことはできないでしょう。
入場するとたっっくさんの標本が並んでいます。
どの標本も全て本物から作られているようで、中には「うわあああ」と叫びたくなるようなグロテスクなものもあります。
最後の赤ちゃんのホルマリン漬けなんて、まるで今にも動き出しそうな雰囲気。
こんなリアルな標本を見られる機会は日本にはないでしょう。
この解剖展以外にも、特別講義(フランス語)や、図書室の解放などを行っていますので、9月にモンペリエを訪れるかたは是非行ってみてください。
貴重な体験ができますよ。