「入力されたドメインは商標権に抵触する可能性があります」って何??

今回の記事が面白かった・役に立ったら是非シェアをお願いします

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日、新しくドメインを取得しようとしまして、お名前ドットコムで希望のドメインをサーチしてみました。

すると、このようなエラーメッセージが

入力されたドメインは商標権に抵触する可能性があります。」

 

はて、これは何だろうと思っていろいろ調べてみました。

何となくわかったのはお名前ドットコムのQAページの記述

商標や商号、ブランド名を侵害される恐れがある場合、商標権者などがドメイン譲渡、もしくは廃止を求めてドメイン紛争などを起こす可能性があります。

また、転売目的でドメインの登録を行ったり、嫌がらせを目的とした利用など(サイバースクワット)なども含め裁判にまで至るケースもあります。

このようなドメインに関わる問題を少なくするためにも、お名前.comをご利用いただくお客様には、登録の際に「統一ドメイン名紛争処理方針」に同意していただいております。

2001年に不正競争防止法が改正され、不正の利益を得る目的や、他人に損害を与える目的でドメイン名を登録・使用する行為が「不正競争行為」に当たると定められました(第2条1項12号、7項)。

このような行為によって営業上の利益を侵害された場合(または侵害される恐れのある場合)は、ドメイン名の使用を差し止める請求を起こすことができます(第3条)。また、利益侵害によって発生した損害の賠償を求めることができます(第4条)ので、ドメイン登録の際には、ドメインの文字列にご注意ください。

 

ふむふむ、つまり

「お前の希望するドメインには既存のサービスが「俺の名前パクるな!』と争いを起こす可能性があるから止めておけ」

ということですかね。

 

もっと詳しく調べてみるとJP-DRPという制度があるそうで、とあるサイトによると

JP-DRPは、JPドメイン名に対して正当な権利(商号登記や登録商標など)を持たない者が不正な目的で登録・使用しているときに、権利を持つ者が申し立てを行うことで、そのドメイン名の登録を停止させたり、自分のものにしたりすることができる制度です。http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/12/25/4412

と記載されていました。

つまり、商標登録されているドメインに似ているものを取得したら、例え自分が取得したドメインだとしても権利者から一方的に停止、もしくは略奪されてしまう可能性があるようです。

 

こわいこわい。

僕が取得しようとしたドメインはYoutubeにちょっと似た名前だったので怪しまれてしまったようです。

Googleを敵に回すのはよしておきましょう。

(何をされるかわからない)

 

さて、このQAページで言及されていた「ドメイン紛争」なのですが、今までにどんな事例があるのかが気になったので調べてみました。

 

一番有名だとされているのはJーフォンのドメイン紛争。

とある食品会社がJ-PHONE.CO.JPというドメインのウェブサイトでアダルト・グッズや携帯電話関連用品を販売していたのに対し、J-PHONEがドメインの差し止め請求をしたという裁判です。

結果としてはJ-PHONEの勝利で、ドメインは差し止め、かつJ-PHONEの信用を不当に下げたとして300万円の罰金がこの食品会社には請求されたようです。

 

次に電通の例。

とある個人が「dentsu.vc」「dentsu.org」など電通に関するドメインを占領し、電通に対してドメインの買取を請求した事例です。

その額はなんと10億円以上!

この請求に対して電通はぶちぎれて裁判を起こし、無事にドメインの停止、及び損害賠償として当人へ50万円の請求を確定させました。

なんだかすごい話ですね。

 

 

ドメインの取得って結構適当にやりがちですが、このような事実も踏まえて行動するのが大切だなぁと思った限りです。

皆さんも気をつけましょうね。

科学と音楽と猫が好きなScientistです。

今回の記事が面白かった・役に立ったら是非シェアをお願いします

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローしていただければ最新記事情報をお知らせいたします。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*