アメリカ文化の歴史

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あまり知られてはいないが、中国人はカルフォルニアのキャンプ地からアメリカ社会発展への貢献をしていった。彼らは大量の人間の食事の世話をする際、自国の文化をそこに融合させてアメリカンチャイニーズフードを確立していった。

南北戦争中、セントラルパシフィック鉄道とユニオンパシフィック鉄道の建設は続いていた。しかし戦争中ということで移民の数は減り、人材が不足していた。そこで鉄道建設会社の管理者達はSix companies”と呼ばれる人材供給会社とコンタクトを取り、中国国内での反乱暴動も手伝ってか何千人もの働き手を入手することに成功した。しかしながら、これらの労働者たちは1869年に鉄道が繋がった瞬間に突然解雇されてしまった。ところが彼らはアメリカ人が決してやらないであろう仕事を進んで引き受け生計を立てていく事ができた。

1873年から、中国人移民の数は大変減少した。当時、反中国人運動がアメリカ国内で急速に広まっており、またその後に国内を脅かした不景気の影響によりカルフォルニアの発展は終結し、何千人もの人が職を失った。この時、反中国人思想がとても強かったので大変多くの中国人が自国への帰国を余儀なくされ、その後1882年に制定された条例により10年間に渡り中国からの移民は禁止された。だが例外として、洗濯業や飲食店経営で栄えていた中国人達はその後もアメリカに残りそこに定住した。

しかしながら、この反中国人的な試みは奇妙なことに裏目に出てしまった。農場地主達はこの時人手不足に悩んでおり、もうどうにもならなくなっていた。そこで彼らは大量の日本人をアメリカに入国させ人手不足を解消していった。そこでの日本人の働きぶりは目に余るものであり、1920年の統計ではアメリカ全州の人口の2パーセントだけを占める日本人で、全州の13パーセントを占める作物を生産した。

19世紀から20世紀に沢山の移民がアメリカにやってきたが、意外と知られていないのがカナダからの移民である。カナダからは約100万人の移民がやって来たが、彼らの様態は地域ごとに異なっている。例えば、フレンチカナディアンはニューイングランドの工場に、オンタリオからの移民はグレートレイク南の工場都市に留まっていった。しかし、全体一律に当てはまるのは、英語を話すカナダ人はアメリカの生活によく馴染んでいったということである。

アメリカ南部、特にメキシコからの移民の数も圧倒的である。1965年までは数十万ものメキシコ人が合法的、もしくは事業契約者によって密入国させられるなどして非合法にアメリカに入国していた。しかしながら、その後に制定された法律によってその数はさらにア

増大し、彼らはカルフォルニアやアリゾナ、テキサスなどの地域で働いて野菜、果物、綿などを栽培していった。

第二次世界大戦中にアメリカに大量にやってきた移民はプエルトリコからの移民だった。彼らは当時自国の人口の密集度にうんざりしており、1960年までには60万人ものプエルトルコ人がアメリカに渡った。彼らは中国人などとは違い、病院の事務員や、ホテル、レストランなどの従業員として生計を立てていったが、英語が堪能になるにつれ、その職をかつてはユダヤ人やイタリア人が占領していたセールスマンや衣服商人などに変えていった。

ファシズム運動、共産主義運動が20世紀に渡り世界各国で立ち上がり始めたとき、アメリカの「抑圧されたものへの亡命国」としての評価はふるいにかけられた。ナチス政権、ファシズム政権から逃れてきた優秀な人材がアメリカに渡り、ソビエト政権のロシア、そしてハンガリーを代表とするその支配国各国からは何千人とアメリカに助けを求め非難し、カストロ政権のキューバからも何千人と自国の暴君を恐れアメリカに逃げてきた。その上、1970年中盤には10万人以上もの避難民が南ベトナムからやって来た。これらの移民全員はアメリカの経済を支え、変革させ、発展させていった。

黒人は他の民族とは全く異なる形でアメリカ社会の発展に貢献していた。ヨーロッパによってアメリカが発見された後、黒人たちはすぐにそこに持ち込まれ、1808年まで黒人の”輸入”は続いた。彼らのアメリカ社会への発展の貢献は多大なものだが、それは全て、社会的、法律的に強制されたものであり、黒人たちは彼らの意思通りにアメリカに融合することは出来なかった。このように重圧的な環境ながらもアメリカ社会の発展に寄与した黒人達だが、その中でも、特に影響力が大きかったにはアフロアメリカンであった。

科学と音楽と猫が好きなScientistです。

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